矯正歯科・小児矯正歯科とは
矯正歯科では矯正装置を用いて、悪い噛み合わせや歯並びをキレイに整え、きちんと噛み合うように治療していきます。
精密な検査を行ったうえで綿密に治療プランを練ることで、小さなお子様はもちろん、大人の方もキレイな歯並びを実現することができます。
矯正治療には、主に次のようなメリットがあります。
- 歯並びを改善することで噛み合わせ(咀嚼機能)が改善し、健康面で向上します。
- キレイな歯並びはブラッシングがしやすく、虫歯や歯周病予防にも効果的です。
- キレイな歯並びは人に好印象を与えます。また、ご自身の歯並びにコンプレックスを持っていた患者様も、自身を取り戻すきっかけになります。
矯正治療は、成長期が終わった大人の方にも効果的です
「矯正治療は子どもがするもの」というイメージを持たれている方も多いでしょう。しかし実は、大人の方でも十分に効果が期待できるのです。
大人と子どもの矯正治療の違いは、成長途中にあるかどうか。
子どもの場合はまだ成長過程であるため、骨が軟らかく、成長する力を利用して顎の成長を正しく促し、スムーズに歯や骨を動かすことができます。
そのため、抜歯することなく歯並びを改善することができる場合も多くあります。
一方、大人はすでに成長が終わっており、骨が硬く歯が動きにくいため、抜歯の可能性が高まります。
また、治療期間も子供よりかかる傾向にあります。
ただし、しっかりと治療計画を練り、正しく装置を使えば、大人の方でも十分に歯並びをキレイに整えることができます。
大人も子どもも 矯正治療で口元に自信を持ちましょう!
当院で扱う主な矯正装置
【特徴】
見た目は目立つものの、薄く丈夫で、比較的安価かつ短い期間で治療することができます。
矯正治療と聞いて一番にイメージされるのがこの装置でしょう。
【治療期間】
★★★★★
【見た目】
★★
【特徴】
形状はメタルブラケットと同じですが、色・質感ともに歯に近いセラミック素材でできています。
ただし、ワイヤーは同じであるためまったく気づかれないというわけではありません。
【治療期間】
★★★★
【見た目】
★★★
【特徴】
マウスピース矯正はブラケットのような固定式ではなく、透明なマウスピース型の取り外しが可能な装置です。
見た目にはほとんど気付かれず、食事のときは取り外すこともできます。
ただし、お口の状態によって適用できないこともあります。
【治療期間】
★★
【見た目】
★★★★
【特徴】
裏側矯正では歯の裏側にブラケットを装着するため、表からは装置が見えず他人に気づかれたくないという方には最適です。
ただし、治療費用には技術力が求められる分割高であり、通常のメタルブラケットと比べて治療期間も2~3倍と長くなる傾向にあります。
また、歯の裏側に装置をつけるので話すことに慣れるまで半年~1年はかかり、話す仕事の方には不向きでしょう。
【治療期間】
★
【見た目】
★★★★★
【特徴】
1本~数本の歯並びだけを整えたいという方に最適な治療です。
通常は左右の犬歯の間(計6本)のみの歯に装着し、咬み合わせや歯と顎のバランスを整えながら、目立つ前歯のみを動かしていきます。
手軽に行える矯正方法であり、治療期間が短いこともメリットと言えます。
【治療期間】
★★★★★
【見た目】
★★
お子様のマウスピース矯正治療法『プレオルソ』について
お子様の矯正には、現役の矯正専門医が開発したマウスピース式矯正装置『プレオルソ』を使って歯並びを整えていきます。
プレオルソは軟らかく取り外し可能なので、安心・安全に治療に取り組んでいただけます。
また、装置を付けるのは「家にいるとき」と「寝ているとき」だけなので、周囲の目を気にする必要もありません。
プレオルソ矯正は、お子様の永久歯が生え替わる前のタイミングで行うと効果的であり、当院においても出っ歯のお子様や受け口、凸凹の歯で悩まれている方など、多くのお子様が受けられている矯正方法です。
お子様のお口はポカンと開いていませんか?
お口ポカン(口呼吸)が続くと・・・
- 歯並びが悪くなる
- 風邪を引きやすくなる
- いびきをかきやすくなる
- 虫歯になりやすくなる
- アレルギー疾患
- 口臭
- 鼻が詰まる
などなど、成長に良くないことばかり。
「プレオルソ」矯正は、歯並びだけでなく口周りの筋肉の機能を改善する訓練を同時に行うことが可能です。
「お口ポカン」の改善にも効果があります。
子どもの矯正治療法について
お子様の矯正治療はI期治療(5歳~10歳ごろ)とII期治療(11歳ごろ~)に分かれ、それぞれ治療方法や使用する装置が異なります。
I期治療(全ての歯が永久歯に生え替わる前の治療)にプレオルソを使用することで、将来の歯並びに多くの良い影響が与えられます。
I期治療(5歳~10歳ごろ):予防矯正
進行した歯周病の治療には、歯茎を切開するケースがあります。歯茎にメスを入れる目的として主に次の3つが挙げられます。
【治療目的】
- 歯並びの改善
- 噛み合わせの改善
- 口呼吸から鼻呼吸へ
- お口ポカンの改善
- 正しい発音・飲み込み
I期治療で終了される患者さんもいれば、II期治療まで希望される患者さんもいらっしゃいます。
II期治療を希望される場合にも、I期治療をしておくと、治療期間が短くなる・歯を抜かなくて済む場合がある、などのメリットがあります。
II期治療(11歳ごろ~):本格矯正(永久歯列期)
通常の、全ての歯に装置をつけた矯正治療法へ移行します。
当院での矯正治療の流れ
- 1 まずはご相談ください
- まずは、当院にご来院いただき、歯並びの気になる部分やお悩みなどについてお話しをお聞かせください。
- 2 CTレントゲンを使用して、精密な検査を行います
- 患者様の(もしくはお子様の)歯並びや関係する歯や顎関節の状態を検査し、おおまかな治療計画を立てます。
- 3 お見積りをお渡しします
- 検査結果に基づき、綿密な治療プランを練ります。また、治療費のお見積もりをお出しいたします。
ご本人とご家族の間でしっかりとご相談いただき、治療のご判断をいただきます。
- 4 矯正治療を開始します
- 治療のご判断をいただきましたら、矯正装置を用いた治療を開始します。治療方法は顎の成長があるお子様と顎の成長がほとんどない大人とで内容が異なります。
- 5 1ヵ月に1度、矯正装置の調整を行います
- 矯正装置の調整はおよそ1ヶ月に1度行います。診療時間の目安は1回30分ほどです。
- 6 治療期間は通常、2~3年ほどを目安にお考えください
- 矯正治療の方法や、治療難易度によって治療期間は大きく異なります。ただし、治療期間の一般的な目安としては、矯正治療が終わるまで2~3年見ていただくのが普通です。
- 7 治療終了後、保定・経過観察を行います
- 矯正治療で歯を動かした後も、歯は常に力の加わる方向に動き続けているため、舌癖や態癖(頬杖、片側噛み、姿勢などの癖)の影響で歯の位置が元に戻る場合があります。
これを回避するため、保定・経過観察の期間を設けます。
方法としては、治療後の一定期間中、リテーナーという保定装置を装着していただき、歯並びの後戻りを防ぎます。